馬田敏幸先生(産業医科大学)をお迎えし、第220回分子生命科学研究所セミナーを開催しました。
令和8年(2026年)1月23日(金)、馬田敏幸博士(産業医科大学アイソトープセンター・教授)にお越しいただき、第220回分子生命科学研究所セミナーを開催しました。
【 第220回分子生命科学研究所セミナー 概要 】
日時:令和8年(2026年)1月23日(金) 16:00〜17:00
会場:基礎3号館3階 315A室(ミーティングルームA)
<演者・演題>
馬田 敏幸 先生(産業医科大学・アイソトープセンター 教授)
「マウスを用いたトリチウムの生体影響研究」
本セミナーでは、将来の核融合エネルギー利用において燃料として使用されることが想定されているトリチウム(3H)に着目し、低線量率被ばくが生体に及ぼす影響について、マウスモデルを用いた最新の研究成果が紹介されました。特に、p53欠損マウスやApc~Min/+マウスといった発がん感受性モデルを用いた解析から、トリチウムβ線による内部被ばくが突然変異生成や小腸腫瘍発生に与える影響について、分子・個体レベルの視点から議論がなされました。さらに、馬田先生は本研究所の発足当初から産業医科大学へ異動されるまで在籍され、RI室の運営・管理や研究指導を担いながら、多くの後進の育成に尽力されてきました。セミナーでは、当時の研究所の活発な研究活動の様子や懐かしいエピソードが写真とともに紹介され、参加者にとって研究所の歩みをあらためて振り返る貴重な機会となりました。放射線生物学および将来のエネルギー利用に関連する重要な課題について理解を深めるとともに、研究所の歴史と人的つながりを再認識する、大変有意義なセミナーとなりました。