【受賞】松井(遺伝情報研究部門:2024年度 修了生)が「第27回 久留米大学学術奨励賞」の受賞者に決定しました。
徳山リハビリテーション病院の松井一真 医師(久留米大学大学院医学研究科 2024年度修了、医学博士)は、「第27回 久留米大学学術奨励賞」の受賞者として決定しました。本賞は、優れた学位論文を対象として授与されるもので、将来性の高い研究者を顕彰することを目的とした、同研究科の代表的な表彰制度です。
松井医師の受賞対象研究は、“Ghrelin is essential for lowering blood pressure during torpor” と題する学位論文であり、Frontiers in Endocrinology(2024)に発表されました。
本研究では、哺乳類が飢餓や寒冷条件下で示す能動的低代謝状態「トーパー」に着目し、胃から分泌されるホルモングレリンが、体温低下のみならず、交感神経活動を抑制することで血圧や心拍を安全に低下させる因子であることを初めて明らかにしました。これにより、これまで十分に解明されていなかったトーパー成立時の循環調節機構が分子レベルで説明可能となり、低代謝医療や臓器保護、さらには人工冬眠技術への応用可能性を拓く成果として評価されました。
松井医師は、久留米大学医学部卒業後、臨床医としての勤務と並行して大学院博士課程に進学し、当研究所遺伝情報研究部門において研究を遂行しました。国際的にも注目される研究成果であり、今後のさらなる研究展開が期待されます。
なお、学術奨励賞授与式は、令和8年3月11日(水)に執り行われる予定です。