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【受賞】椎村祐樹講師(遺伝情報研究部門)が日本内分泌学会研究奨励賞を受賞しました。

2026年6月2日(火)〜6日(土)に国立京都国際会館で開催された第99回日本内分泌学会学術総会において、椎村祐樹講師(遺伝情報研究部門)が日本内分泌学会研究奨励賞を受賞し、表彰されました。

本賞は、卓越した研究業績を上げた日本内分泌学会会員に授与されるもので、内分泌学分野における優れた研究成果と今後のさらなる発展が期待される研究者を顕彰する賞です。

椎村講師の受賞対象研究は、「グレリン受容体構造基盤の確立」と題する研究です。


本研究では、胃から分泌される摂食亢進ホルモンであるグレリンが、細胞にどのように情報を伝えるのかを理解するため、その受け手となる「グレリン受容体」の形と働きに着目してきました。椎村講師は、世界で初めてグレリン受容体の立体構造の一端を明らかにし、グレリンが受容体にどのように結合し、体の中で作用を発揮するのかを分子レベルで示しました。さらに、グレリン受容体に作用する承認薬アナモレリンについても、薬が受容体のどこに、どのように結合するのかを明らかにしています。薬と受容体の関係を「形」と「働き」の両面から理解できるようになったことで、グレリンの作用をより正確に説明できるだけでなく、将来的にはより効果的で安全な薬の開発にもつながる成果として評価されました。

椎村講師は、グレリン受容体だけでなく、血圧調節や痛みの制御などに関わる他の受容体についても構造解析を通じた研究に携わってきました。今後は、これまでに得られた知見をもとに、さまざまなホルモンや生理活性物質が体の中でどのように情報を伝えているのかを明らかにし、内分泌学と創薬研究をつなぐ研究への発展が期待されます。

また、椎村講師は日本内分泌学会において「若手中堅の会」の世話人としてシンポジウムの企画・運営にも携わっています。研究面のみならず、若手研究者間の交流促進や次世代育成の面からも、今後のさらなる活躍が期待されます。


日本内分泌学会研究奨励賞を受賞した椎村祐樹講師(遺伝情報研究部門)。
日本内分泌学会研究奨励賞を受賞した椎村祐樹講師(遺伝情報研究部門)。