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【受賞】児島将康客員教授(遺伝情報研究部門)が第85回西日本文化賞を受賞しました。

2026年10月5日(月)に第85回西日本文化賞の受賞者が発表され、児島将康客員教授(遺伝情報研究部門、久留米大学名誉教授)が正賞・学術文化部門を受賞しました。

西日本文化賞は、1939年に創設された「福日文化賞」を前身とする歴史ある賞で、九州・山口地域の学術・文化の発展に大きく貢献した個人や団体に贈られます。今回の受賞は、「食欲調節ホルモン『グレリン』の発見と機能解明により、疾病に伴う食欲不振の治療、創薬に貢献した功績」が評価されたものです。


児島客員教授は、1999年に寒川賢治博士らとともに、胃から分泌されるペプチドホルモン「グレリン(ghrelin)」を世界で初めて発見しました。グレリンは、成長ホルモンの分泌を促進する作用を持つホルモンとして発見されましたが、その後の研究によって、食欲やエネルギー代謝、体温などの調節にも重要な役割を果たすことが明らかになりました。この発見は、胃が消化機能だけでなく、全身の生理機能を調節する内分泌器官としても重要であることを示す画期的な成果となりました。

グレリンの発見以降、その分泌調節や作用機構、生理機能に関する研究が世界中で進められ、摂食行動やエネルギー恒常性を維持する仕組みの理解が大きく進展しました。また、グレリンの食欲増進作用や成長ホルモン分泌促進作用を利用した研究は、疾病に伴う食欲不振や体重減少などに対する新たな治療法の開発にもつながっています。

児島客員教授の研究成果は国際的にも高く評価され、2025年には寒川賢治博士とともに、ノーベル賞級の研究成果を挙げた研究者を顕彰する「クラリベイト引用栄誉賞(Clarivate Citation Laureates 2025)」を受賞しています。今回の西日本文化賞も、グレリンの発見とその後の機能解明を通じた医学・生命科学への長年の貢献を評価するものであり、神経内分泌学や代謝生理学における一連の研究成果の重要性を示すものです。

なお、贈呈式は2026年11月3日(火・祝)にソラリア西鉄ホテル福岡(福岡市)で開催される予定です。