第1回比較生体調節研究会において、佐藤貴弘教授(遺伝情報研究部門)が講演しました。
2025年9月4日(金)に開催された第1回比較生体調節研究会(国立大学法人 旭川医科大学[旭川])のRESEARCH SEMINAR Ⅱにおいて、佐藤貴弘教授(遺伝情報研究部門)が講演しました。
演者:佐藤貴弘
演題:グレリンの機能とシグナル伝達
本講演では、胃から分泌されるペプチドホルモン「グレリン」の発見に至る経緯を振り返るとともに、その後の研究によって多様な生理機能がどのように明らかにされてきたのかを概説しました。特に、成長ホルモンの分泌促進作用に加え、摂食行動やエネルギー代謝、体温調節など、グレリンが生体の恒常性維持に果たす役割について、これまでの研究成果を紹介しました。さらに、グレリン研究における未解明の課題の一つである、グレリン産生細胞が外部からのシグナルをどのように受容し、その分泌を調節しているのかという問題に焦点を当てました。特に、グレリン産生細胞に存在する一次繊毛の役割に着目し、細胞外環境を感知する新たな仕組みの可能性について、最新の研究成果を交えて紹介しました。